Consumer Power
Category : JOURNAL
Jul 13, 2021

私たちの消費者行動と購買習慣が、環境、政治、社会を問わず、私たちが直面している多くの問題の根源にある事をどれ程の人が認識しているでしょうか?
それを認識できた時、消費や購買の行動を通してこれまでの活動で得た尊敬や、それをクールだと定義付けていた物を否定することを私たちは厭わないでしょうか?
私たちには本質的に何が望ましいかについて、認識を変える力があるでしょうか?
事実、消費者としてどのように振る舞うかは価値観の歴史的記録です。私たちは社会正義について話しますが、不当に扱われている人々によって作られた製品をラインナップしています。
物をより安く生産するという事は現代資本主義のスローガンであり、人的、及び環境的コストが莫大であるにも関わらず、その影響は多岐に渡り、どこにでも存在しています。
消費社会で育った私たちは、組織や個人を含めこれに関して有罪だと感じます。私たちは物がどこから来るのか、そしてそれが何を意味するのかに関して今まで十分に話し合うことをしていませんでした。最近になってやっと私たちは、自分自身が購入する物が重要だと気づくことが出来ました。
購入を投票に例えると、もし過半数の消費者が何かを要求した場合や、拒んだ場合、企業がそれに対して反応するのは当然のことで、それこそが私たちの提議する消費者の力です。
私たちは個人の消費者としての決定を通して、世の中の物事に対して発言権を持つ事が出来ます。誰も欲しがらない物を作り続ける会社は必要ありません。
もし十分な数の人々が自身の消費を通して投票をすれば、企業は需要に応えてギアをシフトするかもしれません。ファッション業界は欲望をくすぐるイメージ製作に何10億円ものお金を費やしています。目的は私たちに何かが必要だと感じさせることで、それによって私たちの心に不安が生まれ感情が弄ばれます。そして何がクールで、望ましいかを伝える情報に翻弄されます。それに関しても私たちは皆有罪です。
NOAHのPhoto Shootは時間とお金を費やして、具体的な方法で情報をあなたたちに伝えようとしています。しかし、それがNoahであろうと他のあなたのお気に入りのブランドであろうと、ブランドのイメージ自体に罪がある訳ではなく、本質はあなたの注意を惹くイメージの裏側にある物です。
最も重要なことは、買い物をする時に最終的にお金はどこに行くのかという事です。それを辿って行くと、どこに繋がるのでしょうか?それは幸せで健康的で、余裕のある労働者に繋がりますか?あなたがサポートしている会社は同様にあなたをサポートしてくれるでしょうか?自分の理想に対して積極的に反対意見を持って活動している組織に、あなたは資金を寄付しますか?もしそうでなければ、共感のできない会社にあなたのお金を使う理由は無いはずです。
私達には何がクールで何がクールでは無いか、勝手に定義づける大多数の人に反対する力があるでしょうか?ブランドにとって何がクールかを改めて定義し、適合しないことへの社会的反発に直面する事を厭わないでしょうか?明らかな事として、NOAHの答えはイエスです。しかしながらそれは結果を伴い、よりビジネスを複雑にします。
実際にそれは製品をより高価な物にし、そして本当に正直に言うと収益性は低くなっていますが、それは私たち自身がおこなった選択なので不満はありません。
NOAHエコノミーの一部として他の人々の幸福を考慮した時に、小さな利益率と倫理的な選択の組み合わせが私たちにとっての最大の成功であるという考えに辿り着きました。
私達の目標は一番大きくなる事ではなく、この活動が全ての人の為ではないことを理解しています。しかしながらあなたが消費を行う時にはいつでも、目的と思慮を念頭に置いてくれることを願っています。