DIY Suiting

私たちは既製品のスーツに満足したことがないので、自分たちが納得できる方法で自分たちのスーツを作ることにしました。私たちは会社の組織のルールに合わせてスーツを着る必要はないので、NOAHが考えるスーツのあり方は最初から違っていました。このページで紹介している「スーツ」という言葉も、決まりきった会社のユニフォームを着て通勤する大衆をイメージしてしまい、この言葉はしっくりきません。

幸運なことに、職場で規則的なルールを課されない人が増えています。私たちはスーツを着ることを強制されているわけではなく、自分で選んで着ているので、クリエイティブな選択と実用性の組み合わせが可能なのです。NOAHのスーツは重厚な素材を使うことが多いので、ジャケットはほとんどアウターウェアと言っていいでしょう。カッティングは、カジュアルからドレッシーまで、さまざまな状況に対応できる機能性を備えています。トラウザーズも後付けのものではありません。そのデザイン、フィット感、素材は、それ自体が主張しています。

しかし、私たちのアプローチがDIYであるならば、素材や製造はそうではありません。今シーズン使用したファブリックは、イギリスの最も信頼のおける工場から仕入れたもので、スーツはイタリアの最も才能のあるパターンメーカーと縫製職人によって作られています。私たちは、何世紀にもわたって受け継がれてきた織物や仕立ての伝統のノウハウを損なうことなく、独立したものにしたいと考えました。その結果、一般的なスーツのイメージを覆すような、クリエイティブな選択肢が生まれました。

English Corduroy

コーデュロイは、高級感と耐久性を兼ね備えた他に類を見ない素材です。現代のコーデュロイは、ベルベットに代わる手頃な素材として開発されたもので、平織りの生地に高密度のタフトループを並べ、それを剪断することで光沢のある柔らかいパイルを作り出しています。コーデュロイはリブ構造であるため、特に丈夫です。この丈夫さと、保温性、速乾性を兼ね備えたコーデュロイは、19世紀のイギリスでアウターウェアの定番となり、現在でも世界で最も優れたコーデュロイが作られています。ワークウェア、軍服、高級ファッションなど、さまざまな用途に用いられてきたコーデュロイは、丈夫で汎用性が高く、エレガントな素材です。

Escorial Suiting

Escorial wool の歴史は古く、かつてはスペインの王族に珍重され、その後、絶滅の危機に瀕しましたが、19世紀初頭に最後まで生き残った羊の群れが船でオーストラリアに運ばれ、奇跡的に救われました。その希少なカールしたフリースは、その柔らかさ、通気性、伸縮性により、現在でも最高級のスーツ生地に使用されています。スコットランド製のworsted, windowpane-plaidは、洗練された軽量の生地で、暖かい季節に最適です。また、驚異的な回復力があるため、自然なシワになりにくく、何度着ても形を保つことができます。

Houndstooth Jacketing

1800年代にスコットランドのローランド地方で生まれたと考えられているHoundstoothは、18世紀に英国で作られた歴史的な工場で生産されたウール100％の生地を使用しています。 伝統的には黒と白で表現されますが、私たちはヘビーウェイトのブレザーにクラシックなブラウンとタンの組み合わせを選びました。

Check Jacketing

今シーズンのsack jacketには、クラシックなカントリーチェック柄のウール100％の生地を選びました。1800年代から続くアイルランドの工場で生産されたこの生地は、重量感がありながらも柔らかく、秋口にはアウターウェアとして単体でも活躍してくれます。